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ナミちゃんの名誉回復― 検温に非協力的でワガママな女王だったのか?

*本記事については、転載・2次使用を無条件で承諾いたします*。

 わたしはシャチのナミちゃんを自分の目で見たことがない。
 ナミちゃんについてネットで調べていくと、「ワガママ」「ご機嫌ナナメ」「女王」といった形容詞をよく目にする。
 実際に、ナミちゃんをご覧になった方がそのように思われるのであれば、それはそれで真実なのだろう。個人のご自由だ。

 『シャチのナミちゃんは体温測定嫌い!』という動画があるが、このタイトルは否定しない。だって、『体温測定嫌い!』じゃない野生動物がいるはずないから。食うか食われるかの自然界では他の動物に手を触れられることは、即ち死を意味する。まして、肛門は排泄器官だ。

 しかし、ナミって、そんなに身勝手でワガママなシャチだったのだろうか?
 鴨川シーワールドにいる子シャチのアース君(2歳)が直腸体温測定に素直に応じているのを見て、ナミが対応できないはずないよ・・おかしいよ・・と納得いかない気持ちでいた。
 そうこうしているうちに、2011年1月14日にナミが亡くなっていまい、間違って石を飲み込んじゃって死に至った頭の弱いシャチという見方(←私の知人は、新聞記事を読んで実際にそう思ったと言う・・)が醸成された。
 絶対にナミの名誉を挽回してやると誓った。
 たまたま読んだ本、山川徹氏『捕るか護るか?クジラの問題』(技術評論社)(2010年4月25日初版)に、ナミのことが載っていた。やはり、正義は勝つ。

 以下、168ページの記載を引用する。
 「シャチは、澤の指示に素直に従ってた。ずいぶんトレーニングされているなと感心した。」
 「『コイツは、もう23年もここにいるベテランですから、検温にも採血にも慣れている。楽にできるんですよ』 澤は、肛門から体温計を抜いてホイッスルを吹き、『よし』とシャチにサバを数匹を与えた。」

 わたしは真実と事実という2つの概念があることを否定しない。
 やはり、ナミは自分のやるべきことは守る勤勉なシャチだったのだ。
 誤解を恐れずにいえば、ナミは和歌山のくじらの博物館では楽に検温できたが、名古屋港水族館ではなかなか検温が上手くいかなかったというわけだ。

 ナミは粛々と自分の運命(人間に飼育される)を受け入れた立派なシャチだったと私は言いたい。
 悪いのは本質を見る目を持たない人間であり、ナミではない。

 山川氏の著書をナミちゃんの霊前に捧げる。


 なお、山川氏の著書の「澤」さんのくだりが感動的だったので、この後の連載で紹介したい。

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